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zoom RSS 「工場としての結婚式場  松戸・玉姫殿」村上春樹・安西水丸

<<   作成日時 : 2010/10/30 19:59   >>

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『日出る国の工場』のなかの一編です。
村上春樹と安西水丸のふたりが、様々
な工場を訪問しレポートするのですが、
なぜ結婚式場が「工場」なのか、という
疑問には本文に説明があります。面倒
なので引用しませんが、とにかく村上氏
によれば、結婚式場は《工場以外の何
ものでもないのだ》そうです。
興味深いのは別のことです。本編は他
の工場レポートに比べて明らかに異色
です。まずかなり長い前置きの後、モデ
ルケースとして架空の新郎新婦を設定
し、会話文を通して、式の費用について
計算するさまを、面白おかしく描いてい
ます。構成としては小説仕立てといえな
くもありません。というより、小説として
楽しんでしまったほうがいいようです。
さいわい北松戸には玉姫殿なる式場は
現存していないようです。ノンフィクション
も同時代性を失えばフィクションと言えな
くもありません。(ちなみに松戸競輪はな
んとか持ちこたえているようです。本文と
はなんの関係もありませんが。)
気になることがあるとすれば、例えば次
の文章です。
《僕はこのような「結婚式工場」的結婚式
場のありかたを決して批判しているわけで
はない。それに対して皮肉っぽい思いを抱
いているわけでもない。正直なところ、僕は
〈松戸・玉姫殿〉に対してイエスでもノーでも
ない、いわば中立的な立場からこの文章を
書いている。》
本当ですかね。しばらく後でこうも言ってい
ます。
《しかし僕は最初にも言ったように、決して
シニカルな目で〈玉姫殿〉(素敵なネーミン
グだ)を見ているわけではない。》
繰り返すところが怪しい。
ちなみに本文の結末はこういう言葉で締め
括られています。
《そして二人はめでたく結婚しました。
 やれやれ。》

イラストでは料理(一万円コース)の画が好
きです。伊勢海老はイマイチですが、天ぷら
とメロンが最高です。

ところで、「工場としての葬儀場」でも似たよ
うな手順を踏みますよね。見積もりのための
ミーティングというやつです。たいがい出張し
てくれますが。
 ― 。

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